YOSHIKIがスーパーGT“参戦”表明



 ロックバンド、X JAPANのリーダー、YOSHIKI(年齢非公表)が11日、国内人気モータースポーツスーパーGTシリーズ」に“参戦”表明した。レーシングカーメーカーの童夢と「TEAM YOSHIKI&童夢プロジェクト」を立ち上げることを都内で発表。スポンサーも持ち込み、強力サポートすることを約束した。YOSHIKIが、世界的な不況で逆風が吹き荒れるモータースポーツ界の救世主になる!

 猛烈な逆風に、真正面から立ち向かう。危機的な状況に陥った日本のモータースポーツに、YOSHIKIが救いの手を差し伸べた。

 名門チーム、童夢とタッグを組む「TEAM YOSHIKI&童夢プロジェクト」の発表会見で、自身がプロデューサーを務める米国のスポーツドリンク「ROCK ST☆R(ロックスター)」をチームのメーンスポンサーに付けることをぶち上げた。その額、なんと5000万円は下らないという。

 先月16日、X JAPANのワールドツアーをスタートさせ、世界制覇の夢へ一歩踏み出したYOSHIKIにとって、次なる夢がモータースポーツ“参戦”だった。かねてから親交のあった童夢の林みのる社長から今回のタッグを持ちかけられ、「音楽はギリギリのところでやっているが、レースもギリギリなところが好き」と呼応した。

 実は、YOSHIKI率いるX JAPANは95年から2年間、フォーミュラカーレース、全日本F3000の出場チーム「チーム・ルマン」のメーンスポンサーとして支援した実績がある。

 全日本F3000がフォーミュラ・ニッポンに変わった初年度の96年には、同チームのラルフ・シューマッハー(ドイツ)が年間王座を獲得。ラルフはF1ドライバーに巣立っていった。

 今度はスポンサーからチームを“束ねる”プロデューサーに就任だ。「今回、話を受けた童夢も、子供のころからスーパーカーのメーカーとして知っていたし、だからタイアップすることにしたんです」と、サングラスの奥の少年のような瞳を輝かせた。

 世界的な金融危機に端を発した景気の悪化を受けて自動車業界は逆風まっただ中。昨年12月にホンダが自動車レース最高峰のF1から撤退を表明。さらにスズキとスバルが世界ラリー選手権(WRC)から、三菱自動車ダカール・ラリーからの撤退を決めた。

 だからこその参戦。YOSHIKIは「やるからには勝たなければいけない」と“勝負師”の顔をのぞかせ、4月19日に鈴鹿サーキットで決勝を迎える第2戦を手始めに、スケジュールが許す限り現場に出向いて応援することも表明した。

 チームドライバーは昨季に続き、道上龍(35)と小暮卓史(28)が「ROCK ST☆R童夢(ホンダ)NSX」で、GT500クラスに参戦。道上が「勝ちます」と意気込めば、小暮も「YOSHIKIさんとともに戦えて光栄。昨季、一昨季と取り逃がした王座を今季こそ獲りにいきます」と決意も新たにした。YOSHIKIの参戦が、冷え切ったサーキットに春を呼ぶ。







YOSHIKI Xジャンプ封印の危機!?



人気ロックバンド、X JAPANのライブの名物でもある“Xジャンプ”が、封印の危機にあることが分かった。リーダー、YOSHIKIが滞在先のリーガル・エアポートホテルでサンケイスポーツのインタビューに応じ、明かした。今春開催する東京ドーム公演の誓約書の中に「Xジャンプを誘導しない」との項目があったという。どうなる、Xジャンプ!?

 Xジャンプができなくなる!?

 今春に30万人を動員して行う東京ドーム4公演を含むドーム6公演の内容を聞いたときだった。

 「東京ドームのブッキング前に時間制限とか何項目もある誓約書を書かされました。その中に『Xジャンプを誘導しない』っていう項目があったんです」と明かした。

 Xジャンプとは、バンドの代表曲「X」のサビの部分で両手を交差させてファンとともに飛び跳ねるというもの。X JAPANのライブの名物的存在で、数万人規模で飛び跳ねることが多く、地震のような震動が起きることでも知られる。

 東京ドームでは昨年3月末に復活3夜連続公演を行ったが、初日が2時間20分遅れでスタート。その際にドーム側から時間厳守の誓約書を書かされたが、Xジャンプ規制の項目はなかった。

 問題の楽曲「X」では、ラストのサビに入る前に演奏を一時中断し、スクリーンに映し出されたhideさんが「飛べ飛べ…」と観客をあおるのがお約束だが、「ダメって言ったらファンはやりたくなっちゃう。何か和解案ないかな。hideに『飛べ』って言ってもらおうか」と困り顔。今後の対策などの明言は避けたが、「でも、Xのファンはマナーがいいから何とかしてくれると思う」と期待を込めた。

 一方、YOSHIKIは、ドラムセットへのダイブ封印も明言。前夜の香港公演で破壊したドラムセットに飛び込み、全身傷だらけに。全治2週間程度の傷を負い、「朝のシャワーが辛かった。お湯がしみて。筋肉痛の痛みを感じないぐらい痛い」と苦笑い。「みんなに感謝や喜びの気持ちを表すのに命捨ててもいいって気持ちで飛び込んじゃう。でも体傷つけて命を削らなくてもって思った。今度からドラムセットに『飛び込み禁止』って紙をはっておこうと思ってます」と笑った。

 続けて、ファン待望の新曲が完成したことも明言。「激しくてきれいなサビ。5月にhideのお墓参りに行く前に、何かすごくイメージが沸いて、そのときに作りました」。以前、サンケイスポーツのインタビューで「6人目が入った」「世界ツアーが最後かも」などと爆弾発言した件については「6人目は近々発表します。世界ツアーは最後だと思ってたけど、香港にまた来ますって言っちゃったし。世界ツアー2回やっちゃったら奇跡だと思うけど、奇跡を起こすのがX。Xはファンとともに作っていくバンドなので、どこまでやるかはみんなと決めていければ。命続く限り!?そうですね」と、止まらない進化を誓った。